家の壁に棚や吊り金具を自分でDIYしたいと思ったことはありませんか?
そんな時に注意しなくてはいけない事があります。
それは「壁は何でできているか?」ということ。
一般的な家の壁は石膏ボードというものでできており、実はこの石膏ボードにはネジなどが上手く留まってくれません。
無理にねじ込んでもすぐにボロっと取れてしまい、棚などが落ちてしまう可能性があり危険です。
日本の一般的な住宅の室内の壁には石膏ボード(プラスターボード)が使用されています。
石膏ボードとは、石膏をしん材とし両面を石膏ボード用原紙で被覆成型した建築用内装材料で、防火性、遮音
性、寸法安定性、工事の容易性等の特徴をもち、経済性にも優れていることから「なくてはならない建材」として
建築物の壁、天井などに広く用いられています。
その石膏ボードの裏側で壁を支えているのが間柱(下地)です。
間柱とは
日本の住宅の壁は9割が下地に石膏ボードが使用されています。
その壁を支えているのが間柱(まばしら)です。
石膏ボードは脆くて崩れやすいので、棚などを取り付けるなら間柱にネジを打ち込まなければいけません。
そのため石膏ボードの裏にある間柱を探す必要があります。
一般的に間柱はおよそ300〜450mmの均等な間隔で立っていて、水平方向には300〜450mmの間隔で
胴縁(どうぶち)が入っています。
胴縁(どうぶち)・・・羽目板ボードを取付けるための材。「横胴縁」は柱や間柱に水平に取付けます。
※ツーバイフォー工法の場合は横胴縁は無し。
2X4ツーバイフォー工法・・・2X4ツーバイフォー工法は、木造建築の工法で「木造枠組壁工法」
のひとつです。
なぜ「2」と「4」という数字が出てくるかというと、家を建てるときにつかわれる角材のサイズが
「2インチ×4インチ」であるためです。
1インチは約2.54センチメートルなので、2X4(ツーバイフォー)は、縦5.08センチメートル、
横10.16センチメートルのサイズということになります。このあと乾燥した製材のサイズは38mm×89mmで
す。
戸建ての場合
戸建住宅の壁の場合、間柱をおよそ300〜450mmおきに立ててあると思われるので、その柱になら問題なく
取り付ける事ができます。
マンションの場合
マンションの場合も部屋と部屋の仕切りになり壁については、戸建と同様に間柱に取り付ける事が可能です。
ですが、、、
間柱の位置なんて一般の方が簡単にはわかりませんよね。
柱が見える真壁造りの柱ならわかりますが、真壁の壁の中や大壁では柱の位置を特定することは難しいです。
柱・下地の探し方
1. 壁をノックして叩く
間柱や柱のあるところは、硬い音がするのでノックして音の変化で確かめる。
※「コンコン」と軽い音なら石膏ボードなどが貼ってあり、中が空洞。
2. 目で見る
点検口を開けてみたり、コンセントのカバーを外して見る事ができます。
3. 針と磁石
目立たないところにできるだけ細い針を刺して、針が止まれば下地あり。
簡単にピンが刺さり、かつ引き抜いた針の先に白い粉がついていれば石膏ボード。
また、ビスで石膏ボードや板を止めている場合、ビスは鉄なので強力な磁石で探す事ができます。
縦一列にビスが発見されれば間柱の位置を特定する事ができます。
(それらが一体になっている商品もあります。シンワ測定 どこ太など)
4. 下地センサー
電池を入れて下地を探せるセンサーもあります。
以上の方法から間柱の位置を特定して、その位置に取り付けてあげればしっかりと強度を保つことができます。
ただ、以下のような物を壁に掛ける場合はさらに注意が必要です。
・テレビを壁掛けにしたい。
・高齢の家族のために廊下や玄関に手摺をつけたい。
そんな時に必要となってくるのが、壁の下地補強。
特に大型テレビは重力がある為しっかりとした補強が必要となります。
壁の建築後では数万円ほどかかりますが、建築前であれば石膏ボードを木に変えるだけなので数千円で済みます。
取り付ける可能性があれば、その場所に事前の壁補強をおすすめします。